金蔵寺(こんぞうじ)とは神奈川県横浜市港北区にある天台宗の寺院である。
正式には清林山 仏乗院 金蔵寺という。また、別称を国家鎮護道場という。
山門が閑静な住宅街の一角にあり参道と山門の間を一般道が横切っているため、寺の境内に入らなければその広さを実感できない。
本堂の後ろ側に日吉の山を背負っているため、広大な敷地のほとんどが山林である。
この山林を登っていく途中には山肌をえぐった形で様々な祠があり、奥の院まで楽しみながら散策できる。
しかし、この金蔵寺の素晴らしさは、一般のお寺とは全く様子が違うことにあると言っても過言ではない。
由緒正しい歴史を持ち、この地域の町名の元になっている日吉権現の碑を擁する寺であるにもかかわらず、
「変わった寺」「ユニークな寺」はたまた「サイケな寺」とまで言われる所以とは…?
本尊は天台宗第五代座主・智証大師(ちしょうだいし)作と伝えられる大聖不動明王。横浜七福神の一つで寿老人が祀られている。
寿老人(じゅろうじん)は道教の神仙(神)。
中国の伝説上の人物。南極老人星(カノープス)の化身でもある。
酒を好み頭が長く、白髪で赤い顔をした長寿の神とされる。
日本では七福神として知られているが、福禄寿はこの寿老人と同一神と考えられていることから、
七福神からはずされたこともあった。
寿老人は不死の霊薬を含んでいる瓢箪を運び、長寿と自然との調和のシンボルである鹿を従えている。
手には、これも長寿のシンボルである不老長寿の桃を持っている
平安時代の貞観年間(859年〜876年)に清和天皇の勅願により智証大師が創建したと伝えられる。
江戸時代には寛永寺の末寺として栄え、敷地面積は2万坪を誇る。
徳川将軍家の庇護の元、江戸幕府初代と二代将軍である徳川家康・秀忠父子により梵鐘が寄進され現存している。
電車:横浜市営地下鉄グリーンライン 日吉本町駅下車、東方向に徒歩約6分。または、東急東横線 日吉駅下車、南西方向に徒歩約10分。
バス:東急バス 日吉台中学校前下車、北東方向に徒歩約4分。